2011/2/6
1959年LPバーストレプリカ作成開始
さてさて、今回はまたまた59バーストを ロゴ以外、レプリカしちゃいます。 以前作った「1959に近いLP」はオリジナルと 随分かけ離れた部分がありました。 今回は出来る限り近い物を作っちゃいます。 で、まずはネック材の木取りからです。 |
|
オリジナルの59LPはネック材の切り出しに 特徴が有りました。 左図の様に上の赤い線の切り出しは近年のLP, 下の方がオリジナルと同じ切り出し方です。 これは近年の切り出し方だとヘッド部分の 強度が弱く、補強でボリュートが必用となります。 しかしオリジナルの切り出し方はヘッド部分が強いです。 その分ネックがたわみ安くなりますがそこには トラスロッドと指板の硬木が補強の役目をしてくれます。 また導管が表面に沢山出るので水分の飛散にも 好都合だったそうです。 |
|
まあ、オリジナルと同じ切り出し方をすると ネック材から取れるネックの量が少なくなるので 近年物は切り出し方を変えたのだと思われます。 あ、これはうちで約1年前に切り出していたネック材です。 |
|
その中でも捩じれ、反りが少ない物を選び もう一度カンナ掛けして調整しました。 狂い等、シーズニングしてしっかり出してから もう一度削り出すと言うお話でした〜。 |
|
ヘッドの角度はオリジナルと同じ17度です。 | |
では早速トラスロッドを入れます。 このトラスロッドのみ当時と違う近年物を 使用しています。 |
|
ロッドナットの入る部分の加工が完了。 ちゃんとレンチが入るか確認します。 |
|
ロッドの深さを確認しました。 良い感じですね〜。 |
|
では、メイプルでキャップします。 クランプして放置しました。 |
|
キャップを綺麗に切り落として平面を出します。 | |
中子(ジョイント部分)は今回は治具を使い 機械でルーティングしました。 ここは正確性が物を言う所なので注意して作業します。
|
|
ルーティングした後、ノミで平面を確認しました。 ま、ノミでトレースして引っ掛かりが無いか見ました。 |
|
良い感じに「スパッ!」となってます(汗。 | |
一応完了。 ネックジョイント部の角度は4度です。 この4度は後のボディTOPのエスカッションの 上部の傾斜と密接な関係が出てくるのでしっかりと 角度を出します。 |
|
続いて指板の加工です。 当時と同じく「ハカランダ」です。 もうこの材は手に入らないですね〜。 高い物は最近オクで¥35000の値が付いてました。 うちは安い時期に購入していた物を使用。 確か¥4500位でした(笑。 あ、もうコレが最後の材になりました〜〜。 |
|
長さ、厚さを整えました。 この時点で色はちょっと薄く感じます。 しかし今この色なら仕上がり時は結構 黒く仕上がります。 |
|
厚みの測定! 約、6,5ミリです。 サンディングしろを0,5ミリ取りました。 |
|
スチュマックの図面を下敷きにしています(汗。 スチュマックの59LPの図面は結構出鱈目が 多いので参考程度に考えます。 あ、指板のフレット割りを書き出しました。 |
|
では、溝を切ります。 今回は自作マイターツールを使いました。 |
|
こうやって垂直を出して切り込みます。 鋸もスチュマックの物は切れが悪かったので 自作しました。 |
|
はい、溝切りが完了しました。 | |
指板の巾を決めて切り出しています。 バンドソーを使う時は鉛筆の線は見えにくいので このようにテーピングしてます。 |
|
ささ、TOPを決めましょう! 在庫の中から飛びっきりの杢を選んでます。 この位の巾の広いトラ目、最近は少なくなりましたね。 |
|
ついでにヘッドのつき板も作ってます。 スチュマックのヘッドの図面はオリジナルと 寸法、形が全く同じです。 オリジナル所有者の方ヘッドのに写しを貰い、 それを図面と合わせて判明しました! なのでこの部分は安心して図面から起しました。 今回はここまで〜〜。 |